北欧デンマークは、長い歴史の中で直面した経済的に厳しい状況の中でも、国民の生活の質の向上を国家の使命としてきました。「住」という生活基盤から国民の暮らしを根本から豊かにする取り組みの流れの中で誕生したのが、FDBモブラーでした。
人々の日常生活に寄与することを目的としたデンマーク生活協同組合連合会であるFDBから、1942年に家具部門として設立されたFDBモブラーは、「家具は人々の生活を豊かにする」という革新的な理念を掲げました。
その結果、デンマークは単なる家具製造国ではなく、デザイン王国として世界に名を馳せることになりました。機能性と美しさを兼ね備えたデンマーク家具の哲学は、現在でも世界中のインテリアシーンに影響を与え続けています。
「当時のデンマーク国民の5人に1人が所有していた」と言われるほどの圧倒的な人気を誇ったJ46は、単なる椅子ではありません。
美しいデザインを特権階級だけのものではなく、日常生活の 一部として取り入れるという新しい価値観をもたらした、北欧デザイン史を語る上で欠かせない存在です。
J46の大ヒットにより「家具は生活を豊かにする」という意識がデンマーク国内に根付き、その流れを受けて誕生したのが、美しさとサステイナブルな、時代を先取ったデザインが特徴的なJ80です。
J80はデンマーク国民の美意識をさらに高め、大成功を収めました。
デザイン誕生から63年経った今も、多くの人々に愛され続ける名作です。
「J46」と「J80」はデンマークデザインの礎のひとつとなり、
FDBモブラーの理念を象徴する存在となりました。
そして、その哲学は今日でも受け継がれ、「丈夫で美しく、座り心地が良い、そして手軽な価格」、この三つの理想を追求し続けるFDBモブラーは、80年を超える今も、私たちの暮らしに真の豊かさをもたらしています。
「当時のデンマーク国民の5人に1人が所有していた」と言われるほどの圧倒的な人気を誇るJ46。
手に取りやすい機能性、シンプルさ、手軽さを兼ね備えたその美しいデザインは、当時のデンマーク国民にすぐに受け入れられ、「家具は生活を豊かにする」という意識がデンマーク社会に根付いていきました。
日本では「Yチェア」や「J39」が有名ですが、デンマーク国内ではこのJ46が最も愛され、デンマーク家具の代名詞となっています。
ボーエ・モーエンセンの後を継いで2代目デザイン責任者となった「ポール・M・ヴォルタ」によって1955年にデザインされ、70年にわたり人々に愛され続けてきました。
「家具は人々の生活を向上させる」というモーエンセンの信念を受け継いだヴォルタは、デザインと機能性において妥協を許さない完璧主義者でした。
流行に左右される短命な家具を嫌い、耐久性に優れたシンプルなデザインを数多く世に送り出しています。
「J46」と「J80」はデンマークデザインの礎のひとつとなり、
FDBモブラーの理念を象徴する存在となりました。
そして、その哲学は今日でも受け継がれ、「丈夫で美しく、座り心地が良い、そして手軽な価格」、この三つの理想を追求し続けるFDBモブラーは、80年を超える今も私たちの暮らしに真の豊かさをもたらしています。
FDBモブラーの初代デザイン責任者を務めたボーエ・モーエンセン
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