皆川明氏が手掛けるブランド「mina perhonen(ミナ ペルホネン)」の
テキスタイル生地“dop”。
両面モールスキンのダブルフェイスによる生地は、
使い込むうちに表面の糸が擦り減ることで、
裏面の色が現れてくる性質を持ちます。
長年使い続けるうちに見せる表情は、決して「劣化」ではなく、時間をかけての「変化」であり、それは愛着へと変わって行く。 生地自体が年月の中で変化し、擦り切れたところからのぞく新しい色を楽しむことができるのです。 繊細に起毛された滑らかな肌触りのテキスタイルは、 日常の暮らしに寄り添うアイテムの張地として適しています。
1951年に誕生したJ48は、FDBモブラーの2代目企画デザイン担当責任者を務めたポール・M・ヴォルタによって手掛けられました。
家具職人、デザイン学校の教師を経てFDBモブラーに入社した経歴を活かし、モダンでシンプル、機能性を第一に掲げた家具づくりに励む中、J48は生まれました。
3本の丸みを帯びた笠木から構成される背は非常に独創的である一方、美しさだけでなく安定した座り心地も与えてくれます。 ヴォルタがFDBモブラー独立後に10年の時を経て生み出す彼の代表作「コロナチェア」はこの流れを汲んでおり、J48はその原点ともなった1脚と言えます。
ハンス・オルセンの工房での家具職人として経験や、デザイン学校で教師を務めたほどのデザインの知識を活かし、1949年にハンス・J・ウェグナーを介してFDBモブラーに入社。ボーエ・モーエンセンの後を継ぎ、1950年にわずか27歳でFDBモブラーの2代目企画デザイン担当責任者に就任。「人々のための家具づくり」を基盤としてデザインしたJ46は、当時85万脚の売り上げを記録し、デンマーク国内で最大のヒット商品となった。 FDBを1956年に退職すると同時にデンマーク国内の応用芸術学校で再び教師となる。彼の指導によりそのシンプルなデザインをベースとして用いるデザイナーは多い。