「丈夫で、美しく、座り心地が良い、そして手軽な価格」
当時としては画期的で過酷な開発条件をもとに、FDBモブラーは北欧デンマークで1942年にスタートしました。
FDBはデンマーク生活協同組合連合会(Fællesforeningen for Danmarks Brugsforeninger)の略称です。
1866年にクリスチャン・ソンネによって始められたこの組織は一般の人たちの日常生活に寄与することを目的にスタートした協同組合です。
1942年に家具部門が設立され、インテリア事業の角度から、デンマーク国民の消費者生活レベル向上を目指しFDBモブラーが誕生しました。
コーア・クリントが監修を 担い、初代にボーエ・モーエンセン、2代目にポール・M・ヴォルタが代表を務めました。
ハンス・J・ウェグナーやアルネ・ヤコブセンなど名だたるデザイナーがプロジェクトメン バーに名を連ね数々の名作を世に送り出し、
それらはその後の北欧デンマーク家具の模範となって今日私たちが目にする数々のデンマークデザインが誕生したのです。
デザイナー達の妥協 のない商品開発と職人たちの巧みな技術力、北欧の歴史や地勢によって育まれた文化、
これら全てが必然を持って混ざり合い生まれたFDBモブラーの家具は、当時の人々の暮らしを支え、デンマーク国⺠の間に根付いていきました。
80年代に一部生産を中止していたFDBモブラーですが、人々からの絶大な支持を受けて2013年に復刻、北欧デンマークで再スタートを切りました。